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私記「のぼうの城」と「半沢直樹」

土日は、ダンナが借りてきた「のぼうの城」をみることになった。

野村萬斎さんのすばらしさ。

ひょうひょうとした役をやりながらも、背筋がピンと伸びている。

プロの狂言者の美しさをみた。

子ども番組の「にほんごであそぼ」でも見せる、

こどもにもまっすぐに表現していく、おどりやことばの美しさ。

もう見た人も多いと思うので、少しネタバレします。

城主をやることになる萬斎さんのみどころは、

敵味方の別無く魅了する田楽の踊りです。

関白軍の2万の兵と自領の百姓をあわせた3千の兵をまとめます。

娯楽なんて他になかっただろう、この時代に、

おもしろおかしく調子をとって踊る田楽は、

今ならロックフェスティバル並みの共感を得たのだろうと思います。

敵と味方がひとつになって、笑いの渦が巻き起こります。


踊りを見た後、敵に塩をおくるような場面がいくつもあります。

この映画では、人間の攻撃性は、笑いのあとでは

ふっと消えてしまう様子がよく分かります。



見終わって、しばらくして、録画していた「半沢直樹」を見ました。

(今、これを見てないと職場の会話についていけない、苦笑)

あいかわらずのせめぎあい。手に汗かく展開です。

心臓がドキドキ、上司にたてつく「倍返しだ!」台詞。

誰もが言ってみたいことばが連発します。


一介のサラリーマン半沢が、見事に悪事を暴いていく様は見事です。

人の爽快感をあおります。




しかし、これもひとつの心の訓練としてとらえると、

別の見かたができます。

勝ち組の爽快感=自分を守り通せた実感→そしてまた攻撃へ

勧善懲悪の世界が好きなのは、自分を守りたいから。

自分の中の悪に目をつぶって、誰かに悪をなすりつけたいから。

自分を守ることは攻撃に転じるための手段。

だから守ること=攻撃になる。


ドラマ半沢直樹で悪役を演じている上司、金融庁の面々は、

単に自分の中の悪を反映しているだけ。



誰もが自分は悪くない、って思います。

それは自分を守りたいから。

自分の罪悪感を外になすりつけたいから。

本当は、私たち人間はずっとこの繰り返しの歴史をつくってきたんです。

善と悪、闇と光。

2元の世界を作らないと生きていけない悲しい世界。


そんな勧善懲悪の世界から、「のぼうの城」をみると、

異変に気づく。

「人間は本来、善でも悪でもない」

萬斎さん演じる踊りの好きな城主は、そう表現してるように思います。

天に身を任せて、2万の兵を前に踊りに徹する姿は圧巻です。



世の中に善と悪があるのは、自分のせいだ。

ほんとうは。

半沢を見ながら、悪役の中に悪でない人間性を見出せるか。

これはTVをみながらの心の訓練になります。

一歩誤れば、善と悪は簡単に入れ替わる。

だれもが上司の悪口を言いたい。

でもそれは、自分を守りたいからだけだ。


職場での会話の中でも訓練ができる。

自分の心の感触。

善悪に流れそうになったら、思い出すんだ、

「人間は善でも悪でもない」と。

善悪の世の中はもう辞めたい。

2元の世界から降りることにしたんだ。

敵と味方がひとつになって、笑いの渦が起こる…

あの瞬間こそが、真実の世界なんですね。


とあるフェイスブックでスマップの歌を出している人がいました。

槇原敬之さんの作詞作曲の「Love & Peace Inside?」

すごい曲があったもんだね。

歌詞がほんとに凄い。そして曲もいいので胸にすっと入ってきます。

スマップの動画はないので、菅野潤さんのカバーで。

彼の声もすごくきれいです。

http://youtu.be/H7BvNQUTpCU
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by wakeup71 | 2013-09-16 19:25 | 日常生活 | Comments(0)