気づきの覚え書き

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ガイシの在り方

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ガイシというものを知った。タモリの旅番組、ブラタモリで。なんだかそれで、気づきがあったので、書いておこうと思う。
ガイシは磁器で出来た電線に使う道具だ。水分が無いので、電気を遮断することができるという。
一個何百円かの、地味で丈夫な道具だ。何十年も、電線をまとめたり、引っ張ったり、実に地道に働いている。
ところが、同じ磁器として、有田焼がある。というか、ガイシは有田焼として、作られている。美術品ではなく、価値も低く、大量生産されている。
材料は同じものなのに、その在り方の違い。

もしも、自分が磁器だとして、有田焼に生まれたいか、ガイシに生まれたいか。
つい先日まで、(おそらく50年くらい)私はずっと高級な有田焼に生まれたかったろう。
人間だって、スポーツやアートや音楽で、脚光を浴びてみたいものだ。その欲があると、なかなか抜けられないものだ。
だが、やっと私は、ガイシとしての満足を得た。
人間で言えば、世の中にどうしても必要な地味な、きつい仕事をしている。雨風に耐え、何年も過ごし、特に脚光を浴びることはない。
ただ、上の方で、電柱から伸びた電線を身体に巻きつけている。下を歩く人々を見たり、とまる小鳥達の振動を感じながら、昼間は陽を照り返し、夜は闇に包まれる。暑い日も、寒い日もある。

少し原始的になったのかもしれない。

やっと少しまともな人間になったのかな。
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# by wakeup71 | 2018-11-12 00:05 | 日常生活

WestWorld

2018年に入って、まったくブログを更新できないとは!
このところ、ゆとりがありませんでした。
でも、私だけがどんなに忙しくても、ずっと平日ですら海外ドラマに入り浸りの
家族がいるせいで、横目で軽くストーリーを追うことができます。

久々になにか書いておこうと思ったのは、海外ドラマ「WestWorld」をみたせいです。
この世界観。わかっている人しか書かないだろうなという感じ。
設定は未来の娯楽システムで、西部劇の世界を体験できるという現実感のあるゲームに、
ゲストが入り込んでいくというストーリー。
最近こういう非二元論バックの設定が多いなあと感じます。
脚本家とか映画監督とか、常に世の中にアンテナを張り巡らしている人は、
非二元論のような哲学はとっくに通り抜けているんだろうなと思います。
また、世界のからくりも知っていて、おいしいところだけをストーリーに加えながら、
うまく大衆を誘導しているんだろうなあと。
以下、少しネタバレあらすじ。



このストーリーでは、西部劇世界にいる人物はみんなアンドロイドで、
ぜったいにゲストを傷つけることができない設定になっています。
もちろん、このアンドロイド、自分で考えることができるので、
どんどん感情が育っていきます。・・・あとは変化が起こります。

この後のストーリー展開は、本当に初めてみる感じです。
でも、非二元論をわかっている人には、
うわー・・・これ、本当のことじゃん。
「マトリックス」以来の既視感。
わかっている人しか書けない脚本だなあと思います。


原作はマイケル・クライトン。ジェラシックパークを書いた人です。
原作の映画化は1973年とだいぶ前です。
その時の話とはまったく印象がちがうのが、
現代のドラマ化。
Wikiによると…
製作はジョナサン・ノーランとLisa Joy で、
彼らはブライアン・バーク、J・J・エイブラムスとともに製作総指揮も務める。
放送局はHBOで、2016年から放映がスタートした。

原作者マイケル・クライトンさんは、とても才能があって、
幼少の頃から、優秀で知識豊富であったらしい。
それでストーリー作りや映画を作り始めてヒットを飛ばす。
が、66歳の若さで他界。

ドラマ製作のジョナサン・ノーランさんも、才能に満ち溢れた人らしく、
兄のクリストファー・ノーランさんを支える脚本家とか。
彼らの代表作は「メメント」「プレステージ」「ダークナイト」など。

製作総指揮のJ・Jエイブラハムさんも、スピルバーグ監督ともつながりの深い
才能溢れた方のようです。

ハリウッド映画界、世界のセレブの方は、みんな知ってる世界観なのかなあ。
お金があって、頭脳明晰な人だったら、自然と悟りに興味が湧くのかも知れませんね。

でも、本来は非二元の世界はもっと平和なんじゃないかなと思います。
平和じゃ、ドラマにならないのかも知れませんが。



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# by wakeup71 | 2018-04-23 02:27 | 非二元

近況報告と気になる漫画

長らくブログを更新していなかったのは、
だいぶ、自分の中の問題が解決していったからだと思う。
非二元の考え方が身について、日常にしみこんでいったように感じる。

このところ、読んでいるのはラメッシバルセカールの「意識は語る」と
中野真作氏の著書だ。ラメッシは手を打つような閃きがある。
中野氏は、ご自身の人生に沿って非二元論をかみ砕いて説明する。
ラメッシに原点に帰らされ、中野氏に日常を励まされている感じ。

あまり、最高潮の幸福感を感じることはないが、
恐ろしく不幸感を感じることもない。
良くもなく、悪くもない。
それは幸せなのかもしれない。

すべてのことに、それなりの因果を感じて、
今悪いことは、未来の良いことのために、
今良いことは、未来の悪いことのために、
起きている気がする。

誰が悪いということもない。
たぶん出現するための理由があったのだ。
だが、もちろん未来が予測できるわけもないから、
できるだけ良かれと思うことを行動する。

言えることは、すべてが計算ずくで、
起きることが起きていて、
とくに自分の身の回りのことに関しては、
良いことも悪いこともあったから、
今の自分があるのだということだ。

世間的には選挙や、様々な国交、事件が起こった。
個人的には、習い事を始めたり、心の迷いもあった。
だが、すべて、私自身だけではコントロールできない。


さて、最近、気になる漫画がある。

「宝石の国」市川春子 原作

遠い未来、人類が滅びて、生れ出てきた人間のような形の鉱物。
無機物のようなイメージだった宝石に命が吹き込まれる。
鉱物も非常に長い年月を経て成長すると聞いたことがある。

宝石として、きらめきながら動き、意思を持ち、
生活し、自分たちを奪いに来る月の者たちと戦う。

著者の市川春子氏は、仏教系の高校を出られたそうで、
仏教に関して詳しい。

宝石の主人公たちを攻めて奪い取る月人たちは、
まるで菩薩の軍団のようにおだやかな表情でやってくる。
その攻撃は実に破壊的ながら、奇妙だ。
かぐや姫を迎えに来る月の人々のような外見で、
やることはおだやかではない。

すべてが謎だらけ。

だが、読み進むうちに、月人も宝石人も、元は人間由来であったとわかる。
主人公を中心とした宝石人たちは、子どものようだ。
性別もない。呼吸もない。食べることもない。

天真爛漫な彼らは、唯一、先生といわれる大きな僧侶を慕う。
大きな僧侶は月人たちからも慕われ、
双方から求められる。

先生と呼ばれる僧侶のような人は、すべてを知っているようである。
月人たちの立場にたった最新刊が出されたばかりだ。
双方言い分はある。

展開が早くて、宝石人たちの味方をしてきた読者は、ひっくり返される。
何が正しいのか、だれが悪いのか、わからなくなる。

ところどころに、非二元を感じさせる表現がある。
氷の中の反響(自分の内面)など。

仏教の教えの神髄が結末になっていくのだろうか。
作者はどのくらい深く掘り下げるつもりだろうか。

物語の結末はとても気になるところである。



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# by wakeup71 | 2017-11-27 00:14

映画「メッセージ」ネタバレ考察

映画「メッセージ」(原題"Arrival")を見た。
ハリウッド名がArrivalだから、「到着」の意味。
だが、原作は「あなたの人生の物語」。
実に意味深。

ネタバレになってしまうので、
これから見る方は読まないで下さい。





すべての結果は常に編まれている原因から成っている。
それは時間の観念から言うと、
過去の原因があって、
未来の結果へと続く。

だけど、本来は時間の観念すら、
人間の思考の中しか存在してない。
過去も未来もなく、現在があるだけ。
現在にすべてがあるだけ。
そういう非二元論的な感覚で見ると、
この映画は、本当にわかりやすい。

映画は未来の場面を見る
フラッシュフロントという現象が、
主人公に頻繁に起こる。

主人公は異星人の言葉を理解するうちに、
時間の観念を超えることができるようになる。

原因と結果の順序が入れ替わる。
原因が未来へ、
結果が過去へ。

私達の住んでいる次元(思考)だけが、
時間というものが一直線上に続いているように
感じているが、
別世界からみたら、それは
とても閉ざされた世界なのかもしれない。

思考で作った世界の縛りが解けないうちは、
時間の流れを逆行も移動もできない。

だが、もし映画に現われた
ヘプタポッドと名づけられた異星人のように
時間の観念のない世界で生きていたら、
さまざまな現象や事件は、まるっきり
意味が変わるだろう。

殺人事件があっても、
その原因をすぐに改善できる。
逆に事を起こそうとしたら、
今やることが見えるようになる。

そうなると、なにが善でなにが悪なのか、
わからなくなってくるだろう。
私達の次元では理解できないことが、
たくさんあるのだろうと思う。


その視点で現在を見ると、
既に計算された出来事が
たくさん起こっているのだろう。
未来に起こることを逆算すれば、
現在の意味がわかるのだろう。

時間の観念をはずしてみよう。

本来なら、時間は存在してないのだから。


誰でも抜け出せるのに、
誰も抜けようとしない。
時間というルールで
自分で自分をかんじがらめにした世界にいる

もう縛り付けすぎて、どう紐を解くのかも
忘れてしまった。

原題は

あなたの人生の物語


すべての出来事は、
今感知している私の人生として
表れている。
だから、本当は世界とは
実に個人的な視野から成り立ってるだけだ。

私達の視野が変われば
きっと世界は変わるのだ。
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# by wakeup71 | 2017-05-29 00:08

母をうらんでいる人に

今日は母の日。
父が亡くなって、もう7年近くなる。早いものだ。
残された母は、かなりガタガタと参った。

母は、写真館を営む家に生まれた。
5人兄弟の2番目。米軍近くにあった写真館は、
終戦後も繁盛し、カメラも扱うようになったら、
店が大きくなり、ビルを構えるようになった。
母は、忙しい店を手伝いながら育ち、
いつも兄弟の面倒をみて、家事もやっていた。
家はきびしく、子どもを従業員と同じように扱っていた。
だから、母はそんなふうに夫や子どもを扱っていた。

父は母と正反対の学者肌だったから、
生活の歯車は合わなかった。
相手の様子をみて声をかけるということは、母はしない。
自分のペースで、急にどなりつけたり、
手伝いを頼んだり、というのが始終だった。
母はいつも、父にイライラしてるように見えた。

だから、父が亡くなったとき、私は、
母が自由になって、のびのびするだろうと思っていたら、
そうじゃなかった。
意外にも、ぐったりしてしまったのだ。
あんなにいつも、父に悪態をついていたのに。
役所の手続きも一人で行けない。
しっかりしてるようで、何も自信がない。
結局、私が仕事を休んで、
父の死後の手続きをしなければいけなかった。

まあ、とにかくそんな母だ。
こんなことを言ってはなんだが、
私も弟も、ずいぶん辟易した母だ。
母の浪費癖にも、ずいぶんやられた。

今では、軽度の認知症を患い、
やはり、ほっておけない状況だ。

弟は、母のことを反面教師だと思ってる。
私もそうだ。
実に、軽く弱くヒステリックで、生き方に疎い人だ。
母のようになってはいけない。
そう思って育ってきた。



しかし、もしも私達の世界がストーリーだとして。
(いや、実際そうなのだが)
私や弟のような人間が登場人物として必要だとしたら。

つまり、親に頼らず、仕事をして自立し、
しっかりと家庭を築くようになるという
男の子と女の子の子どもの役割が必要だとしたら。

どんな親が必要か。

一人は、かしこさを育て、相談ごとを聞く愛をもった父親。
一人は、衣食住は与えるが、愛を与えず、乱暴な母親。

たとえ、この先どんなに過酷な社会になっても、
父親の与えた知性と愛を胸に持ち、
母親の反面教師を見て、生き方を学ぶだろう。

事実、私達はそのように育った。

もしも、それが計画されたものだとしたら、
反面教師の役割をする母は、
悪役を引きうけるためにこの世に生まれたのだ。
そして、母を悪役にするためのお膳立てが、
母が生まれ育った環境である。
それは、けして楽な環境ではなかったろう。
きびしいながらも経済的な余裕があった家庭は、
ストレスが全部浪費になった。
お金の使い方を学ぶことはなかった。

母は、私と弟を生むために、
その人生を生きなければいけなかった。
としたら。。。

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母は、たくさんのカルマを引き受けて、天に昇る死に方ができないかもしれない。
もっとも損な生き方をしてしまったかもしれない。

それは、私と弟を生むために。

そういうことを思ったとき、
実に、私は初めてといっていい、
母に感謝した。
その役割を引き受けてくれてありがとう。

せめて、この先、母のカルマが少しでも無くなるように、
おだやかに暮らせるように。

もしも、現在、母を恨む気持ちでいっぱいの人がいたら、
確かに、その人の母は困った人なのかもしれない。
しかし、同じように自暴自棄になって、
怨みの人生になるよりは、
「母のようにならない」という信念で、
現在を生きている子どもさんではないだろうか。
彼女を反面教師にして、強く生きている人ではないだろうか。

そして、そんな強い人がいる理由が、
その人のいる環境が、次の世代を育てるのだ。
そのためにこそ、その母がいたのだ。



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# by wakeup71 | 2017-05-14 22:21 | 日常生活