気づきの覚え書き

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非二元と社会

年が明けました。2015年です。
ソチオリンピックに浮かれていた昨年がつい昨日のことのようですね。
この頃は書きたいことが浮かんでも、すべて自分の中の世界のことだから~と思うと、
筆が止まってしまいます。

先日遅ればせながら英語の先生から『金持ち父さんと貧乏父さん』ロバート・キヨサキ著を勧められました。
ネイティブの先生が日本にポツンとやってきたのは、この本を読んでからとのことでした。
彼はニューヨーカーでしたが、両親は移民で経済的にはけして楽ではなかったそうです。
この本のマネーリテラシーを学んで、生き方が変わったそうです。
さて、その感想文を書く(英文)宿題が出たのですが、どうも進みません。

ずいぶん前に書かれた本で、当時と現在では経済事情も変わってきましたから、
すべてが役に立つとも思えませんが、基本的なことは参考になります。

今の教育では、良い学校を出て良い会社に就職して
安定した仕事をするのが良い人生であるというような教え方をしてます。
その中に「どうやってお金を稼ぐのか、稼いだお金はどうやって使うのか」
というような教育はほとんどありません。

定番の教科書が使われ、社会にでて直接役に立つとも思えない知識で受験勉強をして、
大学までいっても、就職のときにはまったくゼロからになり、
勉強したことはとりあえずただの知識で終わります。

学校で素直に学んで先生に従ってきた人は、
会社の上司からは受けがよく、仕事になじむようになります。
給与が出ても、ほとんど天引きで社会保険料や税金がとられ、
働いた分の全額を手にすることはありません。
ところが、雇われる方から雇う方に立場が変わると、
税金を払う額はかなり少なくなります。
雇う方にまわることは、税金について言えば勝ち組になるのです。

この本に書いてあることは既にわかっている人は大変多いだろうと思います。

お金を手に入れたら、贅沢品を買ってローンや負債を増やす使い方をするのではなく、
それを資産にするような使い方をするべきだということです。
不動産を購入して転売したり、家賃収入を得たり、株式投資をして利益が出るように売買します。
すると、あくせくサラリーマン生活を続けなくても、早くリタイアして収入が得られるようになるのです。

さて、それならばどうしましょう?

私は精神世界の本を読みながらも、いつも社会問題を追いかけていました。
5年ほど前には、地域通貨や反貧困やベーシックインカムのイベントを開いていました。
教えて頂いた(株知識ばかりでない)経済専門家の方からは、お金にまつわる真実を学びました。

日本で動いている全体のお金のうち、9割はデリバティブ経済だと聞いたことがあります。
実態経済は1割です。デリバティブ経済というのは、株とか外貨の売買です。
実態経済というのは、生活必需品など人間生活に必要な生産と消費です。

つまり、本来は今の経済活動の1割だけが必要なもので、
9割はふわふわ浮いてる誰かの利益のために必要なものなのです。

『金持ち父さんと貧乏父さん』の話では、その1割のあくせく働く働きバチが、
9割のふわふわ浮いてる利益のために働いているという様子が見られます。

税金も社会保障費も、ムダに使われている部分が大きいと思われます。
税金は一年で使い切る予算をたてられ、膨大な額をむりやり消費されています。

また、サービス残業や持ち帰り仕事が当たり前になっている日本では、
その労働力が企業の私腹を肥やすために使われています。
企業の私腹も大きなデリバティブ経済といえます。

さて、勝ち組になるには、9割のふわふわ浮いてるお金をつかみとることです。
そうすれば働かなくても食べていける生活ができるのです。

そんな理解をしました。
私の今の仕事は、長い間就職活動をし、いくつもの希望をあきらめ、
どちらかといえば知識層が避けるブルーカラーの仕事です。

なぜならそんな仕事なら、就職できるからです。
早朝から夜も8時頃まで、休み時間無しです。
サービス残業も持ち帰り仕事も当たり前です。

しかし。
その仕事は、社会になくてはならない仕事です。
このような業種はどれも同じ条件ばかりです。
医療関係、介護関係、教育関係はどうしても必要な大切な仕事ですが、
なぜか賃金は低く抑えられています。
農業、漁業、工業など物を生産する第1次産業も利益の低い業種です。

もしも私がこの仕事を辞めて、デリバティブ経済でお金を得て働かなくなれば、
他の誰かが引き継ぐことになります。
その構図は、その代わってくれる働きバチが働かない女王バチを食べさせていくような感じです。
しかもそんな女王バチの利益が全体の9割のお金をしめているのです。

日本人はあまり気づかないけれど、欧米の何カ国かの人々は気づいて、
何年か前から、オキュパイ運動が起こりました。
「We are the 99%(私たちは99%だ)」をスローガンに
国民の1%にあたる富裕層が富を占有していることから出てきた言葉です。

私も富裕層となって恩恵を受けたほうがいいかなとも思います。
けれども、私は社会に必要不可欠な大切な仕事を忘れたくないです。
必要とあらば、すぐにでも体が動く人間でありたいと思います。

もしも9割の浮いているお金が、全体にばらまかれ、
1割の必要不可欠な仕事をみんなでシェアすることができれば、
おそろしいくらい仕事の時間は少なくなります。

第一次産業も、医療、介護などのサービス業も、一日4時間くらいの労働ですむと思います。
それ以外の時間は好きなことができる自由が与えられます。

ベーシックインカム(生活基礎保障)の財源はこうあるべきです。
ベーシックインカムとは、人間の生活に不可欠な収入を全国民に配布するという仕組みです。
それはたとえば1ヶ月8万円くらいと考えられます。

9割の浮いているデリバティブ経済のお金に税金をかけて、
それを全体の国民にばらまく生活基礎保障金とすればいいわけです。

ベーシックインカムの理由としては、社会全体の利益を共有しようという考え方があります。
今までの人間社会の発達で得られたさまざまな技術の恩恵を受けようというものです。
工業や農業、その他の生産力は人間全体の歩みから生まれたものです。
ならば、その恩恵をみんなで享受することが自然な社会ではないでしょうか。

今はその恩恵が富裕層に流れ、なおかつ、
生産力はとどまることを知らず、生活需要を超えて生産されています。
結果的に資源をムダ遣いすることになっています。

デリバティブ経済がもたらす恩恵は、ある意味、
発達してきた技術力の恩恵ともいえるかもしれません。
この恩恵を受けることは、不労所得となります。
ですから、働きバチがデリバティブ経済を利用することもあっていいとも思えます。

ただ、だからといって、現在の資本主義を基板とした、
経済的にも環境的にも崩壊している社会システムが変わるわけではありません。


けれども。
これらの考え方は非二元論的にみたら、まったく意味のないことです。
これらの社会へのアプローチは実はちがうやり方をすればたぶん成功します。

私が思うには、たぶん、非二元の世界に誰もが気づけば、
自然と理想的な社会になっていくのではないか?ということです。

現在の奪い合いの社会は、非二元論的には一人の人間が自分の手足を食べているようなものです。
または、自分の兄弟を常に憎み合ってぶっ殺して利用しているわけです。
想像したら、ちょっとこわい。
だけど、まあ、そんな無意味な自分の傷つけ方をして、
この世界は成り立っているわけです。

やっぱりすべての解決方法は自分の中にあると思えます。
私一人の理解が全体の理解になるわけですもんね。
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by wakeup71 | 2015-01-03 03:36 | スピリチュアル