気づきの覚え書き

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脳と腸について

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あいかわらず、介護生活が続いています。
リハビリ勉強で、気になったのが「腸」のことです。
腸がわるいと、体にすべてわるい影響をおよぼすようなのです。
認知症も、出だしは便秘があったりします。

いろいろ勉強していて、藤田紘一郎さんの「脳はバカ、腸はかしこい」をkindle-Unlimitedで読みました。
前から感じていた人間の脳の変なところがよくわかりました。

今の社会は脳の構造とよく似ている、とは養老孟子さんの「バカの壁」にありました。
そして今の社会は人間にお金を稼ぐことを強要し、終わりのない闘争に巻き込んでいきます。
あげくの果てに生産がすぎて、環境を壊し、資源を食い尽くし、不毛な経済を続けてます。

これは、ぜんぶ人間の脳が考えてつくった社会です。

残念。

「奇跡の脳」のジル・ボルト・テイラーさんは左脳が壊れて「右脳」の世界の美しさを記しました。
右脳の世界ならいいのかな?とも思いました。

ですが、ほんとの主役は右脳でもなかった。「腸」でした。
このところ本屋でも「脳」と「腸」の関係がテーマのものがよくあります。
「脳はバカ、腸はかしこい」から、あまりにも度肝を抜いたものを引用したいと思います。
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"腸は脳のように、だましたり、だまされたり、勘違いなどはしません。
なぜなのでしょうか。
それは腸と脳の発生の歴史が違うからでしょう。
脳ができたのは生物にとってずいぶん最近の話なのです。
地球上で最初に生物が生まれたのは約40億年前でした。
生物にははじめに腸ができ、脳を獲得したのは現在から5億年くらい前のことです。
つまり生物の歴史上、8~9割の期間は生物は脳を持っていなかったのです。
したがって、私たち人類は腸をうまく使っていますが、歴史の浅い脳をうまく使いこなせていないのです。
脳は人間の身体にはまだ馴染んでいないということです。"
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えっ、脳ができた進化の方が、腸よりずっと遅かった!
腸が脳の替わりをしていた!?
ばかみたいに「脳」信仰を蔓延させてきた私たち人間の社会はなんだったのでしょう。
だから、「脳」はまちがいばかり起こすのです。
私たちは、「脳」に過剰な権限を持たせ過ぎました。
頭がいいって、そんなの、自然の中でみたら、ほんのお遊び絵空事です。
なにも本気で命を考えてません。命を本気で考えてるのは「腸」でした。

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"欲求には、喉の乾き・食欲・体温調整などの生物学的欲求のほかに、
ヒトの場合、他者に誉められること・愛されることなど、より高次で社会的・長期的なものまで含まれています。
たとえば、「おいしい」という感覚を得ると、脳内の特定の部位が興奮し、
脳内伝達物質のβ‐エンドルフィンやドーパミン、セロトニンが増えて快楽中枢が刺激され、脳が幸福を感じるのです。
その脳の幸福感を得るため、またおいしさを求める――これが脳が自分の報酬系を活性化させる、ということなのです"
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「脳」は手近な報酬ばかり求めるそうです。
私たちは少しストレスにあったとき、手近なコンビニで満足感を得ようとします。
安易な行動は、「腸」にとって迷惑なものばかり大事な体に流し込みます。

糖分、グルテン(小麦粉)、カゼイン(乳製品)

これらが、体に悪かったんだと気づき始めたのは最近でした。

現在、母の介護のため、食生活を一変し、
それらを絶って、ただの水分(水のみ)をとり、
多くの野菜と規制した調理のたんぱく質を取り始めたら、
自分の「腸」の声が聞こえ始めました。
これが、本来ある人間の食事だったんだね。

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"ニューロンと呼ばれる神経細胞が出現したのは、ヒドラなどの腔腸動物の腸の中であることはすでに述べました。
腔腸動物には脳がなく、腸が脳の役割をしていたのです。
動物はこの腔腸動物をもとにして、2種類の系統に分かれて進化しました。
一つは昆虫を頂点とした腹側神経系動物です。
もう一つは私たち哺乳類を頂点とした背側神経系動物への進化です。"

"腸は第二の脳ではない「腸は第二の脳」といわれていますが、私はそうとは思いません。
腸の思考力は脳より上だと思っているからです。
人間の腸には大脳に匹敵するほどの数の神経細胞があります。
それは本章でも述べてきたように、脳の祖先が腸から始まったことに起因しています。

私は、腸が脳よりはるかに賢いと思っています。"
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この堂々たる文章‼ おそるべし免疫学者であり寄生虫学者。
正しい判断は、
「脳」に聞くな「腸」に聞け
ということです。

たぶん、脳がまちがった判断をするたび、腸はなんとか体を保とうとフォローしてきたんでしょう。

この世に、脳が作ったのでない世界も同時に存在してます。
そこに住む、動物たちや植物たち、地球、そして人間の内臓たちは、
迷惑な人間の脳が作った社会に憤慨しながらも、反撃することもせず、
だまって、世界を保とうとしてます。
無駄なケンカは考えてません。
大人しい、平和な、助け合う世界なのでしょう。

今、TVで繰り返されている世界は、ほんの絵空事のようです。
そんなことに気づくのは、自分が脳を失った時かもしれません。

by wakeup71 | 2019-08-16 14:36 | 日常生活